魅力的な作品はどこにある?
今日は久し振りに京都。
<ファンクション・ディスファンクション展>
2012.6.8-2012.7.14 日月祝休
11:00-19:00
TKGエディションズ京都/TKGセラミックス
京都市下京区西側町483
見てくれは変わっているけど、実用性があるとおもいきや、ほんと使えるの?って感じの陶器や木彫り、金属の器などが並ぶ。
すりこぎ付きの乳鉢は下の容器のヒビにすったものが入り込んでしまいそうな。
私的には何だか消化不良・・・。
<一力昭圭×Yong Joo Kim −TWIST−>
2012.6.13-2012.7.1 月火休
13:00-18:00
gallery C.A.J
京都市中京区富小路御池下る松下町129
タイトルにTWISTとある通り、撚り合わせるというコンセプトのアクセサリーの展示。
一力昭圭さんのアクセサリー。
ビニールで作られたネックレスやブレスレットは透明のビニールに彩色が施され、これからの暑い季節にも合いそうな清涼感がある。
普段は平面状で、それを撚ってかたちにする。
平面状にしておけるので、コンパクトに片付けることもできると言う。
Yong Joo Kimさんのアクセサリー。
マジックテープを短冊状に切ったものをつなぎあわせて作られたアクセサリー。マジックテープをこの様に使う考えに感心する。
細いマジックテープを曲げて固定して、様々な形を作り出すことができるのは面白い。
アクセサリーだが、子供の知育玩具の様相。
しかし、形を整えるため、そして崩れた時の現状復帰が難しいため、糸で固定しているそうな。バラすことはできない。
<狩野智宏展「cosmogony 進化」>
2012.6.7-2012.6.26 水休
11:00-19:00 最終日17:00まで
SHINA
京都市中京区室町三条下ル西側 誉田屋 奥
ガラスのオブジェ。
暗い部屋の中、水を貯めた5つの黒い箱の上に長径70cm程、重さ70kgのガラスの塊がそれぞれ乗っている。
ガラスの中には気泡が漂い、彩色されている。それらが下からの光に照らされて幻想的な雰囲気を醸し出す。
タイトル「cosmogony」は宇宙生成論や天地創造と言う意味。
ガラスの中の気泡や色が、宇宙誕生のイメージに重なる。
中の気泡や彩色を見ると、偶然ではなく、計算されて入れられていることがわかる。
この後に行ったギャラリーで聞いたのだが、一つの大きなガラスの塊をサンドペーパーで削ってあの形にしているらしい。
一つのガラスの塊を冷却するのに3ヶ月だそうな。1つ350万円と聞く。
まあ、絶対的な値としてはべらぼうな額だと思う(つまり買えない)が、値段的には妥当な線ではないだろうか。
小さなガラスオブジェが飾られていた。
これも中の色がとてもきれいに入っている。
作家の狩野智宏さんは、あの狩野派の血を受け継ぐ人物だそうで、絵ではなくガラスでとても素晴らしい作品を作っている。
1Fのショップでは狩野氏やその他の作家さんの作品が並んでいたが、これも結構見応えのあるものだった。
この建物自体も、元々は蔵だったところで、2F部分のギャラリーの作りも面白い。
階段の目隠しには和紙を用いていたり、京都らしい雰囲気でとてもおしゃれ。
<古田利一ガラス展−Knitting shine−>
2012.6.19-2012.7.1 月休
12:00-19:00 最終日17:00まで
ギャラリーH2O
京都市中京区富小路通三条上ル福長町109
ガラス作品の展示。
Knittingと言う意味が見ればわかるガラスの皿。
ガラスを細い棒にして、それをあたかも編みこんでいるように配置する。
このような器を作ろうとしているところが面白い。
光に当てると表面のキラキラと下に映る影、そしてガラス棒の間隙からストレートに下に当たる光が幻想的に目に飛び込んでくる。
この魅力を写真に収めるのは難しそうだ。
本物にはかなわないから仕方がないのだが。
作家さんは写真も30年ほどされているそうで、DM用の写真をどのように決めるかなどの話をしてくれた。
このガラスの細い棒を的確に表現する言葉が「ところてん」。
この作品を見たお客さんが言ったそうだ。
太さも雰囲気も確かに「ところてん」やなぁ。