ネコじかけのBlog

うちの猫(シマ)とフィギュア、外猫の記録。
VOCALOID関連の話題、展示会のレポート。

タグ:田中耕一郎他

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パラレル
 パラレル!(2008.9.11 パラレル。より)

パラレルワールド京都
 2011.11.11-2011.11.23
 10:00-20:00
 京都芸術センター
 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2

 最終日なのでまた見に来た。前回(2011.11.11)はこちら
 八谷和彦「視聴覚交換マシン」の見学とクワクボリョウタ 「10番目の感傷(点・線・面)」を見るのが目的。

八谷和彦「視聴覚交換マシン」
 視聴覚交換マシンは体験するのが一番いいのだろうが、相手がいなかったので残念ながら見学だけでもしておく。
 見学だけでも面白かった。
 ペアの二人がマシンを装着して、そこから握手をしたり、また他のことをするというもの。
 まず、自分の向いている方向の映像は相方が見ている映像になるので、自分がどういう状況にあるのかを見ようと思えば、相方に見る方向を指示することになる。そして、自分の状況を把握して・・・・ ということになるが、なかなかうまくいかないのが外から見ていて面白い。
 自分があの立場になったら多分同じ事でうろたえるだろう。

 私が見たペアは3組で2組は男女、1組は女性同士だった。
 男女のペアは2組とも握手をするのがゴールだったが、もう1組の女性同士のペアはお互いをデジカメで撮影する行動に出た。これがまた面白かった。
 デジカメの液晶で、自分が写っているのがわかるってのがミソ。

クワクボリョウタ 「10番目の感傷(点・線・面)」
 国立国際美術館「世界制作の方法」でこの作品を見てから、クワクボリョウタ氏は私の中ではかなり魅力的な作家の一人となった。
 小さなLEDライトをつけた鉄道模型がゆっくりと走る暗闇の中、ライトに照らされる線路沿いに置かれた日用品たち。その影が壁に映し出される。
 列車が動けば影も変わる。トンネルに入れば周りも真っ暗に。自分が列車に乗っているかのような感覚。
 ターミナル駅のビル群を模したブロックの間に入ってゴール、そして、そこから急加速で反対方向に戻っていく。
 影がまるで走馬灯のように過去へ引き戻される。
 そして、またスタート。

 これは体験してみないとわからない面白さがある。
 影って2次元だと思っていたが、3次元なんだと思わせる。
 座り込んで眺めるのもよし、立って上から俯瞰で眺めるのもよし。
 1往復最後まで見たら出ようと思っていたが、何だか出るのが惜しくて、3往復ぐらい見た。
 どんなものかはわかっているはずなのに、なんでこんなに何度も見てしまうのか。

 惜しむらくは、最終日で祝日だったので人が多かったことと子供の話し声、そして外部からの音。
 古い校舎の板張りの廊下は歩行音が大きい。
 静寂の中、一人で見ていたい作品。

田中耕一郎、児玉裕一、茂出木龍太、左居穣 「Tabio Slide Show」
 靴下を履いて、板張りの床を滑る体験。
 今日は滑らずに会場で大画面で流れているPVを眺めていた。
 今までそんなに意識していなかったが、これ結構いい。
 曲もめっちゃ好みだ。GutevolkのPicnicと言う曲。(今も好きな曲です。)

 母娘が靴下履いて滑ろうとしていたが、時間がなくて滑っているところを見ることができなかった。
 他の人が滑っている所を見たかったな。

「Picnic」
 作詞、作曲、歌:西山豊乃
 Tabio「Tabio Slide Show」CM曲。

(2016.9.19追記)
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 パラレル!(2008.9.11 パラレル。より)

パラレルワールド京都
 2011.11.11-2011.11.23
 10:00-20:00
 京都芸術センター
 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2

 国立国際美術館で開催中の「世界制作の方法」。
 ここに展示していたクワクボリョウタ氏の作品「10番目の感傷(点・線・面)」がここでも見ることができる。
 見ると、今日アーティストトークもあり、クワクボ氏も出席されるとのこと。
 これは行かなければ。

クワクボリョウタ「10番目の感傷(点・線・面)」
 暗闇の部屋の中、小さなLEDライトをつけたNゲージの列車が走る。
 線路の横には日用品が置かれていて、列車のLEDライトに照らされて、壁に置かれているものの影が映る。

 壁に映る影を見ることで、あたかも列車に乗り込んだような感覚を受ける。
 会場には座布団が置かれ、座って鑑賞することができた。
 この作品は暗闇の中、静かにゆったり見るのがいい。

 クワクボリョウタ氏の作品以外にも興味のある作品があった。

八谷 和彦「視聴覚交換マシン」
 二人一組で体験する作品。
 相手が見ているものを見ることができる。残念ながら試すことが出来なかった。

田中耕一郎 児玉裕一 茂出木龍太 左居穣 「Tabio Slide Show」
 靴下を履いて、板張りの床を滑る体験。早速試した。
 思った以上に面白かった。滑るのは少しは心得があるので。
 でもスケートと違ってブレードのエッジがないので足元からすっこ抜ける可能性がある。
 ホッケーでのストップをやってみたら、見事すっこ抜けた。当たり前だけど。
 こういうことがありますよとスタッフに言っておいた。

アーティストトーク
 4組5人の作家さんが出席。
 司会の仕切りもあったが、作家さん自身がうまく他の作家さんの作品について話を振ったりしてトークイベントとして聴き応えがあり、面白かった。
 他の作家さんの作品もしっかりサーチしてるものなのだなと感じる。

 面白かったのが、メディアアートなどと書かれるとデジタル的、PCを用いたものを想起してしまうのだが、ここに出席している作家さんの作品はアナログ的なものが多いという点だった。

 文化庁メディア芸術祭 京都展「パラレルワールド 京都」

(2016.4.15追記)
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