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フェルメールの《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展@豊田市美術館

フェルメールの《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展
 2011.6.11-2011.8.28 月休(7/18,8/15,8/22は開館)
 10:00-17:30
 豊田市美術館
 愛知県豊田市小坂本町8-5-1

 ヤン・ステーン「岩を打つモーセ」
  ヤン・ステーンと言えば風俗画だと思っていたが、こんな宗教画も描くんだな。

 ヤン・ブリューゲル(父)「嘲笑されるラトナ」
  人が呪いでカエルに変わるらしい。カエルが服着てたりするのが面白い。

 フェルディナント・ファン・ケッセルに帰属「ネズミのダンス」
  リアル系のネズミが4匹輪になってダンスしているのがユーモラス。

 バルトロメウス・ブレーンベルフ「聖ラウレンティウスの殉教」
  火あぶりの刑を受けているのだが、理由がセコいのと、バーベキューのような感じの処刑法が気になった。

 ヤン・ステーン「宿屋のお客と女中」
  やっぱりこの人はこう言うのを描かなきゃ。
  おっさんの顔の崩れよう、女中の困ったような顔つき、隅の方でケッと侮蔑してそうなオヤジの顔。

 アドリアーン・ファン・オスタード「納屋の内部」
  猫かと思ったら、どうもニワトリらしい。残念。

 アドリアーン・ブラウエル「苦い飲み物」
  おっさんの苦味に驚く表情がとてもいい。

 ヘラルト・テル・ボルヒ「ワイングラスを持つ婦人」
  「眠る兵士とワインを飲む女」と並べて鑑賞したい。
  ちなみに「眠る兵士とワインを飲む女」は「フェルメールからのラブレター展@京都市美術館」で展示されています。

 ヤン・ウェーニックス「死んだ野兎と鳥のある静物」
  野兎の毛がうまく描かれている。

 ヨハネス・フェルメール「地理学者」
  男性がモデルなのはこの絵と「天文学者」のみだったと思う。
  学者の知的な表情がうまく表現されている。

  しかし、モデルは女性がいいかな。
  窓からの光に照らされるのは女性の方がいい。

  見ていた子供が手に持つコンパスを箸と勘違いしていたのに笑う。

 フェルメール作品が一つ、しかも2000年に一度見ている(フェルメールとその時代展@大阪市立美術館)ので、これだけでは豊田市まで行く理由には足りなかった。
 しかし、併設展が興味深いサブタイトルだったこともあり行くことにした。

 フェルメール展も充実した作品を揃えていたし、併設展のコンセプトも面白かった。
 そして、特筆すべきは小川信治氏の作品を鑑賞できたと言う予想外の出来事があったこと(これが一番大きいかも知れない)。
 来てよかった。こういうサプライズはうれしいですね。

(2016.4.14分割追記)