心に残る作品を求めて・・・。
<20130307 槙下晶個展「猫とワイルドキャットたち2013」>
2013.9.5-2013.9.10
11:00-19:00 初日12:00から 最終日18:00まで
ギャラリー4匹の猫
大阪市北区茶屋町5-2
絵本「アミューズメントミュージアム」の原画がメイン展示。
後、来年のカレンダーの原画など。
槇下さんのネコといえばリアルとコミカルのいいところを取った画風。
表情豊かなネコ科の動物たちが面白い。
今回のメインの絵本はネコ科の動物を名前付きで紹介している。
いわば図鑑としても見ることができる。
いつものように絵本やカレンダー、ポストカードなどの販売もあります。
<20130308 いのちの数だけ...可南 つちびと展>
2013.9.3-2013.9.15 9/9月休
11:00-19:00 11:00-17:00 日
ワイアートギャラリー
大阪市北区堂山町15-17 ACT3-1F
陶器で作られた人や動物たちの展示。
陶器の人型を「つちびと」と名付けているそうだ。
人や動物たちの表情はとても優しい。とても微笑ましく見える。
しかし、何だか物悲しさも含んでいる。
そんな雰囲気を醸し出す作風がとても心にしみる。
心をあたたかくさせてくれる。
作品を外で撮影した写真がまたいい味を出している。
場所の選び方、作品の置き方など、作品が一番生きるようなシーンを選んでいるのがわかる。
添えられている言葉も秀逸。
特に目を惹いた作品について綴ってみる。
「いのちの数だけ…」
展示会のタイトルにもあるメインの作品。
地面にしゃがみこむ女性と大型犬、そして猫達。
その表情から女性と犬や猫達の信頼関係が窺い知れる。
「いつかのアルバム」
ベンチに座った男女の間に大型犬。みんな笑顔。
しかし、このタイトルからして何か良からぬことが起こってしまったことを想起させる。
「一心同体」
キジ白をお腹にのせた女性、女性とネコとのとてもあたたかい関係が伺える。
重いけど、つながってるって感じがするんだよね。
「手を差し出す人」
子猫を手を差しのべる子供。
両手の上に載せた子猫、そして歩いてくる子猫。
同じ生命、見捨てられない、との言葉。
「虹ねこ」
「虹の橋」をヒントに考えだされたマスコット。
虹色の羽が生えているネコたち。
この作品を撮った写真がまたいい味出している。
タンポポの綿毛との組み合わせ。
これらの他にも作品があり、見応えがあった。
その他、アクセサリーやポストカードの販売もあります。
<20130309 中前寛文展「Fictional Tourism シベリアへのプロローグ」>
2013.8.31-2013.9.21 水木休
14:00-19:00
CAS
大阪市浪速区元町1-2-25 A.I.R.1963 3F
部屋に入ると、ヘッドホンを渡される。
それを聴きながら鑑賞するとのこと。
ヘッドホンからはロシア語?内容は全くわからない。
そして目の前には白い筋、岩塩を砕いて敷いたそうだ。
その先には丸い鏡が鏡面を天井に向いて吊り下げられている。
その先の壁には胴体にヒビが入ったヴァイオリンが背中を向けてかけられている。
そのヴァイオリンを鏡に反射された天井のライトの光が照らす。
何もわからないいわば雑音でも頭の中を整理するには邪魔になる。
これらの意味を考えても、なかなかまとまらない。
そのうちに、ある場所に行くとヘッドホンから雑音が多く出ることに気がついた。
岩塩を敷いた白い筋の上、近づけば雑音が大きくなる。
まあ、そんなこと関係ないだろうな。
作家さんの義伯父がシベリア抑留で亡くなり、向こうにお墓があるそうだが、墓参りをするまでこのシリーズを続けるとのこと。ヴァイオリンは遺品で、岩塩はロシアで取れた岩塩だそうな。
それを聞いても、このインスタレーションの意味付けがイマイチわからなかったが、この感想を書いているうちにふと思いついた。
岩塩の白い筋はロシアの義伯父の墓への道だ。
その先に方向を指し示すように遺品のヴァイオリンが光に照らされていると。
<20130310 ANJA GERECKE & STEFAN RUMMEL展「KAPUZE Osaka」>
2013.8.31-2013.9.21 水木休
14:00-19:00
CAS
大阪市浪速区元町1-2-25 A.I.R.1963 3F
ダンボールで作られた小さな小屋みたいなスペース。
中に入るとスピーカーから街の様々な音が聞こえてくる。
日頃、いちいち意識して聞いていない街の雑踏の音、駅の騒音。
ベルリンの音と大阪の音をサンプリングしているという。
狭いダンボールハウスの中、じっと座っているとホームレスになったような気分になる。
彼らは街の活動をこのように聞いているのだろうか。