ショーン・タンの世界展 -どこでもないどこかへ-
2019.9.21-2019.10.14 休館日:ジェイアール京都伊勢丹休業日
10:00-20:00 入館19:30まで
入館料:一般900円
美術館「えき」KYOTO
京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹7階隣接
ショーン・タンの世界展 -どこでもないどこかへ-展覧会公式サイト
美術館「えき」KYOTO内展覧会サイト
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ショーン・タンを知ったのは「アライバル」という絵本を見た時。
写実的な絵柄、絵本のようで漫画のようで写真アルバムのようで、でも吹き出しやセリフなどの言葉がない。サイレント映画のような印象。
そして、普通の人間と風変わりな生き物が一緒に暮らしている異世界感。
移民をテーマにしており、この異世界感は移民が移民先で感じるイメージを表したそう。
この本を読んで感銘を受けたのを覚えています。
そのショーン・タンの作品の展示があるというので行ってきました。
先程の入口から少し行ったところに撮影用パネルがありました。
気球と町並み(「アライバル」より)
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展示ですが、代表作「アライバル」、そしてその他の作品の原画や、アイデアノート、絵コンテ、作品キャラクターの立体物、彼のアトリエの再現やインタビュー、そして「ロスト・シング」のビデオ作品の上映があり、充実した内容でした。
原画やアイデアノート、絵コンテ、そして作家本人のインタビューを見て、アイデア、それを具現化するための画力、表現力、想像力、そして試行錯誤でゴールに向かう忍耐力が兼ね備わって、この素晴らしい作品ができているんだなと感じる。
再現されたアトリエのテーブルとラフイラストが貼られた壁を見ていると、このようなところからあの作品たちが生まれたのかと思うと感慨深い。
ショーン・タンが京都展のために描き下ろしたイラスト。これだけは撮影可になっています。
彼の京都のイメージは茶道らしい。留学生エリックがコミカルでかわいい。
ショーン・タンの作品は「アライバル」しか知らなかったが、他の作品の原画もとても魅力があった。
「ロスト・シング」をアニメ映像化した作品も見応えあった。
彼が生み出した変わった生き物が作品の中で闊歩するのを見るのが面白いし、それが動き出すビデオ作品は面白いに決まってるわな。