心に残る作品を求めて・・・。
<20130339 土師清治展「重力」>
2013.9.2-2013.9.28 日祝休
11:00-18:00
ぎゃるり・うー 屋上ベランダ
大阪市中央区谷町1-3-1 双馬ビル9F
大きな木柱をロープで縛り、バランスをとって固定している。
木柱の重量や床への接触によりバランスを取っているので、そこに重力という力を感じることができる。
この木柱とロープがつながっているビルも言わばこの作品の一部である。
そう考えていくと、このビル全体、いやそれを支えている地球も大きく言えばこの作品の要素と言える。
重力があるからわれわれが存在できる。
そんな大きなことも考えてみたり。
<20130340 御苗場vol.13 関西>
2013.9.20-2013.9.23
10:00-19:00 最終日17:00まで
京セラドーム大阪 スカイホールB
大阪市西区千代崎3-中2-1
御苗場オフィシャルサイト
今回は前回までのCASOではなく、京セラドームで開催。
全体的なイメージとしては、高い天井のCASOでは小さな写真での表現がしにくいというか見栄えがしなかったものが、今回はバーテーションに写真を貼る形式で、大きい写真から小さい写真までのバラエティある表現ができるようになったかなという印象。
その代わり会場の幅が狭く、そこに更にパーテーションでエリアを分けるので間隔が更に狭くなってしまうためにとても窮屈な印象を受け、見て回るのがちょっと苦痛に感じるほどだった。
これだけたくさんの出展を展示するということ自体がどうなんだろうとは思う。
作品を見ることができる限度というものがあるだろうし、多分全部はしっかり見きれない。
少なくとも私はそう。
だからこういう大量の展示の時はさらっと見て、目につくものだけをじっくり鑑賞する。
その中で私が最も惹かれた作品が、まな!さんの「卵葬」。
実のところ、ただケーキを作っているだけなのだが、卵が割れたということから卵がお亡くなりになったという話に持って行き、ケーキを作る手順を葬式になぞらえているところが何とも面白い。
ナッツをつまんでまるで焼香のように中に入れてみたり、ケーキミックスを入れるのは故人の好きなものとして、オーブンで焼くのは火葬。
ブックとしてもまとめられており、展示よりもそのブックを見た方がいいかも。
写真というより、その発想に惹かれるものがある。
この鑑賞しにくい会場の中でいいものを探すのはなかなか大変だが、この環境下で目を惹くものは(私にとって)本当に惹かれるものなんだろうな。
そういう意味ではこの鑑賞環境もいいのかも知れない。
後、所々に目立つ出展者の名前の下に作品がないブース。
色々事情がある(一つのブースには理由が書かれてあった)のだろうけど・・・。