ネコじかけのBlog

うちの猫(シマ)とフィギュア、外猫の記録。
VOCALOID関連の話題、展示会のレポート。

カテゴリ:展示会・講演会 2000-2010

ゆで卵がスプーン挿して歩いてくる。
 ゆで卵がスプーン挿して歩いてくる。(怠け者の天国より。)

 先週の話になりますが、10月30日に「ブリューゲル版画の世界」@美術館「えき」KYOTOへ行ってきました。
 ピーテル・ブリューゲルと言う16世紀の画家の作品を展示していたのだが、その版画がまた面白い。
 この時代にこんなおもろい怪物たちを登場させるとは。

 その中で、「怠け者の天国」と言う作品があった。
 3人の男性がごろ寝している。
 その周りには豚がナイフを背中に背負って歩いていたり、ハムが置いてあったり、まあ、何もしなくても食べ物が手に入る状況にある。
 まさに怠け者が夢見る世界ってわけだ。
 オレもこんな世界に住んでみたいなぁと思ったりする。

 そこに、ゆで卵がスプーン挿して歩いてる絵があった。
 それがめっちゃユーモラスで、思わずメモ帳に落書きした。

 鑑賞後ショップへ行くと、なんとこのゆで卵のフィギュアが売られていた。
 そして、思わず購入してしまったと言うわけ。

 フィギュアがなかったら、上の写真はオレの落書きになっていたことだろう。

 なんともいえないユーモラスな姿。
 何かこれを見ることができただけで行ってよかったと思ったのはあながち嘘じゃない。

 ちなみに、この怠け者の天国の隣には絞首台があるとのこと。
 怠け者は地獄に落ちろってことなんだな。

ベルギー王立図書館所蔵 ブリューゲル版画の世界
2010.10.22-2010.11.23 10:00-20:00(last17:00)
美術館「えき」KYOTO
一般900円

公式HP : http://bruegel.jp/(削除されています。)
注)音が出ます。右上に音をOFFにできるボタンがあります。
このサイトでは「卵ちゃん」と名づけられています。

(2016.10.14追記)
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うちのネコ2 に参加中!
行ってきたで。

M.C.エッシャー展〜視覚の魔術師〜
 2010.3.20-2010.5.9 月休(3/22開館 3/23休、5/3開館 5/6休)
 9:00-17:00 9:00-19:00(金土) 入館は30分前まで
 奈良県立美術館
 奈良市登大路町10-6

 ツイッターのつぶやきで知った M.C.エッシャー展へ行ってきました。
 エッシャーといえば、ありえない図形を元にした絵や横に移動すると次々に違うものが現れる絵などが有名であるが、その作風になる前に制作していた版画なども展示されていた。

 錯覚のトリックを用いた表現、座標変換による表現、異質なものを組み合わせた表現、これらを組みわせてとても興味深い作品を展開している、これがエッシャーの醍醐味。

「立方体とマジックリボン」
 出っ張っているところが目を移していくと引っ込んでいるかのように見える錯覚を使っている。

「メタモルフォーゼ?」
 左から右に移動して行くと次々に主題が変わって行く。
 空白が主題に、そしてさらに新しい空白が主題に。
 右から左に、左から右に移動して見て、初めてその面白さがわかる。静的な絵画を動的に楽しむものである。

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「四面体の小惑星」
 四面体の表面に建物や階段がある。
 この惑星では平面がねじ曲げられている。外から見ると建物のラインが湾曲しているように見えるが、ここで住んでいる人たちはのこれが直線なのだ。

「上と下」
 一枚の絵で同じ建物を上から見たものと下からみたものを同時に見ることができる。
 この紙の中では垂直線を異なるように設定してある。

 上2つの作品は空間から違う空間への座標変換による表現を行っている。
 その表現の元になる作品は「写像球体を持つ手」だろう。
 自分が手で持っている球面に自分の姿が映っている。
 空間の球面に対する写像である。

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「静物と街路」
 1つの絵に2つの世界。
 本の並べられている机の延長が街の建物の間の通りになっている。
 あり得ない世界。シュルレアリスムとつながる。

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「24の寓意画」
 オレは、風俗画や風刺画、寓意画など、絵に意味が隠れていたりするものは好みなのだが、エッシャーに関して言えば、他のものが面白くてこの作品にはインパクトがないと感じる。

 エッシャーの作品は初め、芸術とは認められなかった。
 まず最初に注目したのは数学者や結晶学者などの理系分野である。
 確かにこの絵を見て、芸術というよりは頭の体操的なものを感じるだろう。

 ビデオを見ていると、驚いたことに、エッシャーが中学レベルの数学でも苦手とするような人だったそうだ。
 あの作品を見ていると緻密に計算されて制作されたものと思っていた。

 教科書で学ぶような数学の勉強は興味もなく、苦手だった彼ではあるが、直感で幾何学的、パターン化思考を行っていた。
 それは彼の内から沸き立つインスピレーションを表現したい欲求からであった。
 そのインスピレーションはアルハンブラ宮殿のモザイク模様に衝撃を受けた時から生まれたものだと思うが、その元は父親の影響もあったのではないか。

 数学の勉強はわからなかったのかも知れないが、平面や立体の表現に対しては卓越した感受性を持った人だったのだろう。

(2016.4.14追記)
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 御座候と言う回転焼きを作っている会社がある。あんこ好きなオレにとってははずせないお菓子。
 その御座候が世界初であるあずきミュージアムなるものをオープンしたとのこと、早速見に行きました。

あずきミュージアムに行って来ました。その1 看板
 門に燦然と輝くあずきミュージアムの看板。豆のマークがなんかいい感じ。

続きを読む
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 友人とひこにゃんを見に、彦根城へ行ってきました。

ひこにゃん。彦根城天主
 国宝彦根城の天主。この前がステージとなっておりました。

ひこにゃん。その2
 いろいろな小道具を持って、パフォーマンスをかましております。
 これはファンからもらった特製うちわですかね。

ひこにゃん。その3
 場所は変わって博物館前。
 今度はギターでのパフォーマンス。

ひこにゃん。その4
 ありがとう、ひこにゃん。
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 今日はいい天気だし、ちょっと足を伸ばして琵琶湖沿いのある町へ行ってきました。

ちょっと足を伸ばして。その1
 これを見て、わかる人は城マニアかも。

 でも、次を見たら、わかる人が多くなる・・・・かも。

ちょっと足を伸ばして。その2
 そう、彦根城築城400年祭のマスコットキャラクター、ひこにゃんです。

 現在、彦根城築城400年祭が彦根城で開催されています。それを見に来たと言うわけ。

 時間になって、ひこにゃんが出てきたら、人がわらわら集まってきました。
 平日なもんで、それほど人はいなかった。狙い通りです。

 ひこにゃんはきさくにみんなと記念撮影をしてました。

ちょっと足を伸ばして。その3
 子供と撮影するときはこんな風にしゃがみます。

ちょっと足を伸ばして。その4
 ひこにゃん、ちょっと体が柔らかいところをアピール??

ちょっと足を伸ばして。その5
 疲れたのか、ベンチに座って一休み。

 1日4回、各30分ずつ、彦根城天守前広場でひこにゃんは皆さんをお待ちしております。

(2017.1.19追記)
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Perfect World. クロ
 「Perfect World」風クロ。

小川信治展−干渉する世界−
 2006.9.30-2006.12.24 月休(月が祝の場合翌火休)
 10:00-17:00 10:00-19:00 金
 国立国際美術館
 大阪市北区中之島4-2-55

 国立国際美術館は今日、無料だそうな。
 今日は「小川信治展−干渉する世界−」が目的。この人、なにやら面白そうな作品を発表している。
 以前、JR大阪駅へ向かっている途中にポスターを見て、興味を覚えたのである。そこにはフェルメール「牛乳を注ぐ女」の絵から牛乳を注ぐ女を消した絵が。
 牛乳が入った壷が宙に浮いているのが面白い。でも違和感がない。
 これは見に行かねば、と思った。

 入ると、「Perfect World」と言う作品があった。壁に1枚の絵葉書が貼られていて、そこにはルーペがつけられている。その横にたくさんの絵葉書の写真が並べられている。
 説明を見ると、もともとある絵葉書に鉛筆で加筆してあるらしい。
 ルーペで見て探してみろと挑戦状をたたきつけられているような感じ。実際、どこが加筆されているのかぜんぜんわからない。

 われわれが見た後、子供が見ようとしてルーペに触ったら、係員が飛んできて注意されていた。係員は丁寧に布でルーペをきれいに拭いていた。これも作品の一部?

 同じように、ピサの斜塔が2本あったり、建物の前に立っている女の子が2人いたりする作品があった。どれも1つしかないものが2つあるからわかるのだが違和感がない。

 「Chain World」という映像作品があった。古い絵葉書の画像が映され、そこからある一部にズームインして、またズームアウトしたら別の絵葉書の画像になっていると言うもの。
 うまく連続してつなげることができるもんだなと感心。

 ようやくあの「牛乳を注ぐ女」が現れた。何度見ても面白い。これを筆頭にフェルメール作品を基にした作品が8つあった。
 一連の作品は「Without You」と言うもの。絵画の中心人物が抜けている。
 人物が持っている道具などはちゃんと置かれている。人物に隠れて見えないものが描かれていて、それも違和感がまったくない。
 「ああ、天文学者がいないよ〜。手紙を読む女がいないよ〜。」とか話しながら見ていた。
 それにしても寂しい。中心人物がいないと寂しい。
 さすがに「青いターバンの少女(真珠の耳飾りの少女)」を基にするのは面白くないだろうな。

 次は「Without You」から発展したような感じの「連続体」
 絵画に現れる人物をそれぞれ別の画面に書いたもの。
 「最後の晩餐」を基にした作品があり、イエスがいない絵と、弟子がすべていない絵、そして、ユダがいない絵があった。イエス以外で個人を消すならば、やっぱりユダだろうな。

 その次に映像作品があった。「干渉世界」と言われる作品だ。
 背景と建物、人物がひとつの画面にあり、違和感なく風景として見えているのに、人物だけがスライドして消えていったり、建物が消えていったりする映像。

 4枚の絵でひとつの作品となっているものがあり、隣同士の絵はひとつの建造物だけ共通させたまったく別の風景画となっている。

 最後に、「モアレの風景」と言う作品集。フランスのモン・サン・ミッシェルが基になっている風景画。建物が変わっていたり、線路が敷かれていたり、どれも本物とは違っているらしいのだが、どれも本物っぽい。

 「国立国際美術館ニュース」と言う冊子が無料で配布されているらしく、NO.156を見ると小川信治について書かれていた。これは手に入れておきたいが、配布されているものがまったくない。係員に聞いてみたら、まだ配布をしていないらしい。後ほど取りに行こう。(ゲットしました。)

 小川信治展は予想以上に楽しめた。これは面白い。うまいこと考えたなと。どの作品を見ても、とても緻密に描かれている。これだけ緻密に描かれているからこそ、これら作品が成り立つのだろう。基になった作品を横に置いて見てみたいと感じた。

 この作品を最後に見ることにしてよかった。「エッセンシャルペインティング」を後にしてしまうと、途中で打ち切って外に出てしまうだろうから。

 地下1階のミュージアムショップへ行く。隣に、人の影が写った壁がある。どこかから投射しているのかと思ったら、壁に描いていた。これも作品で「影」(高松次郎)と言う作品らしい。
 ショップで図録が売られていた。「エッセンシャルペインティング」の図録が2000円、「小川信治展−干渉する世界−」のそれが1200円。

 う〜ん、なんだかなぁ・・・。
 オレ的には値段を入れ替えてもいいかなと。入れ替えても、「エッセンシャル−」は高いような気がする。
 (図録を買わなかったことを後悔。)

 小川信治展−干渉する世界−

(2016.4.15分割追記)
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行ってきたで。

アムステルダム国立美術館展
 2005.10.25-2006.1.15 月休(1/9月開館、1/10火休、12/28-1/3年末年始休み)
 10:00-18:00 10:00-20:00(金土)
 兵庫県立美術館
 神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1

 友人とアムステルダム国立美術館展へ行ってきた。目玉はフェルメール「恋文」。
 気になった作品は次の通り。

アドリアーン・ファン・オスターデ「画家のアトリエ」

 お前、絵を見てるかと言われたらそれまでなんだが、「画家のアトリエ」と言えばフェルメールやろ。去年神戸でも見ました。
 しかし、この絵はフェルメールのそれの華やかさとは違って、かなり地味で暗い。

アブラハム・ミニョン「傾いた花束」

 倒れかけの花瓶とそれに生けられている花束、花瓶の左側にネズミ捕りに手をかけた動物が。
 何だこの縦長で鼻筋の通った顔。どう見ても顔の作りはサルか人間ぽい。
 でもこれはネコなんだろう。
 この人はネコを見たことがないのだろうか。

ヤン・ステーン「レイデンのパン屋、アーレント・オーストワールトと妻、カタリーナ・ケイゼルスワールト」

 ヤン・ステーンと言えば、以前に何度か展覧会で絵を見ている。風俗画で結構面白い絵を描いてくれている画家で、ひそかに注目していた画家である。

 今回はパン屋の家族の肖像画である。
 奥さんの髪形が変です。これが流行なのだろうか。

カスパル・ネッチェル「子供の髪を梳いている母のいる室内(通称「母親の世話」)」

 親は子供にしつけをするのが義務ですよってのを絵にこめているそうだ。
 今でもそのことは通じる。

 まあ、それはいいんだけど、ここに描かれているネコはかわいく描かれている。この人はちゃんとネコを見て描いていると思われる。

 そして、一番最後に出てきたのが、今回の展覧会のメインイベントである

フェルメール「恋文」

 召使の女性が楽器を手にした女性に渡した手紙は誰かからのラブレター。

 窓からの光がクローズアップする2人の女性の色彩や明暗が目を惹きつける。
 女性が身に着けているイヤリングとネックレスの光沢、そして床に立てかけられているほうきの光の反射が立体感を生み出す表現がいい。

 そして、部屋を見ることができる範囲が手前にある棚やら扉やらで狭くなっているところが、なんだか覗き見をしているようで見るほうも興味をそそる。

 アムステルダム国立美術館展は日本では神戸だけと聞いている。関西に住んでてよかった。
 フェルメールの絵を見られるってのはとてもうれしいこと。

(2016.4.15追記)
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行ってきたで。

2005年度コレクション展
 2005.7.16-2005.11.3 月休(月が祝の場合、火休)
 10:00-18:00 10:00-20:00(金土)
 兵庫県立美術館
 神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1

 モロー展のチケットに、「コレクション展供廚鮓ることができるチケットがついていた。
 せっかく来たのだから見て行こうかというレベルで大して期待もしていなかったのだが、ところがどっこい、こっちのほうが面白かった。
 ここにはおれみたいな人間が思っている美術の範疇を超えるような作品が並べられていた。これを見ていくうちに、美術って何でもありか?と思うようになる。

新感覚。眠り猫
 あ、ネコ発見!(藤田嗣治「眠り猫」)
 常設展示室はフラッシュと三脚さえ使わなければ撮影OKらしいので、撮ってきた。

 ある部屋に入ると、一辺が30cmほどの正方形の白い布のクッションが床に一直線にドミノ倒しのように20〜30個ほど並べられている。なんだこりゃ。
 友人が「これなら私でも作れる」と言ってたが、さすがにこれを美術作品だと言って出せないわなと話をしていた。それを美術作品だと言ってしまうところがなんかすごいなと。(森内敬子「作品」)

 「砂の聖書」(荒木高子)と言う作品を見た。砂を固めて本のような形にしたような塊の表面に英語で文字が印刷されている。聖書と書いてあるのだから、内容は聖書なんだろう。
 これを見たときに「本の化石」ってのを思い出した。グリの街の図書館に展示されている指文字が書かれた本が石に変えられてしまったようなもの。(灰羽連盟11話)
 知らん人にとってはなんのこっちゃわからんやろけど。

 極めつけは、杉浦隆夫の「みんな手探り」と言う展示物だ。
 白い発泡スチロールの粒が満たされたエリアがあって、そこに彫刻がいくつか置かれている。そしてその彫刻は発泡スチロールにほとんど埋められていて、直接全体を見ることはできない。
 その彫刻を鑑賞するためには、鑑賞者がその発泡スチロールのプールに入って、手探りで感じるしかない。

新感覚。みんな手探り

 これは面白そうだ。入るのを渋る友人を連れて入ってみた。

 発泡スチロールの感触が最初はなんだか違和感を覚えたが、とても心地よい。
 中に埋められている彫刻を掘り出そうとしてみたが、掘り出した粒が崩れて彫刻を埋めてしまうので、全体を見ることができなかった。手で感じるしか方法がない。
 しかも、彫刻に触れたときに、彫刻の表面と手の間に発泡スチロールの粒が入り込んで、表面がなにでできているのかがすぐにはわからない。とても不思議な感じ。

 彫刻の鑑賞より、発泡スチロールの中に入っている感触がとても心地よくて、なんだか癖になりそう。ここでずっと遊んでいたい気分になる。
 水や雪と違って濡れないし、浮力もないから、しゃがむとそのまま抵抗をあまり感じずに沈む。
 また、発泡スチロールの粒ともなると、静電気であちこちに引っ付いたりして困るのだが、この粒は静電気防止加工を施してあるらしい。だから静電気で引っ付かない。だからさらっとしていていい感触なんだな。

 この中に飛び込んでみたいもんだ。

 今日は友人と二人して、モロー展を見に来たんじゃなくて、発泡スチロールのプールに入りに来たんだなと納得していた。

 ここでどんなものかをちらっと見ることができます。
 
 帰宅してから、服を脱ぐと、白い小さな粒がぱらぱらと落ちてきた。あの発泡スチロールがまだ残ってたんだ。
 その白い粒をクロが食おうとする。すぐに掃除機をかけることになった。何でこんな時間に掃除やってんだろう。

 風呂に入ると、湯船に白い粒が浮かぶ。発泡スチロール恐るべし。

 それはそうと、またフェルメール作品が神戸にやってくるみたい。
 「オランダ絵画の黄金時代 アムステルダム国立美術館展」が2005年10月25日から2006年1月15日まで兵庫県立美術館で開催される。そこに、フェルメールの「恋文」がやってくるようだ。
 日本ではここでしか開催しないそうだ。
 行くこと決定。

(2016.4.15分割追記)
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行ってきたで。

ドレスデン国立美術館展
 2005.3.8-2005.5.22 月休(月が祝の場合、火休)
 10:00-18:00 10:00-20:00(金土)
 兵庫県立美術館
 神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1

 この展覧会へ来た目的、それは、ヨハネス・フェルメール「窓辺で手紙を読む若い女」。
 それ以外はスルーしてもいいかとも思っていたが、ところがどっこい、他の展示品も興味深いものが多く、かなり楽しい時間を過ごすことができた。

 展示室に入ってすぐが「数学物理学サロン」からの出品。
 地球儀やら天球儀が置かれていた。地球儀を見ると、日本を探してしまう。日本史の教科書で見たような変な形の日本列島が見える。
 天球儀では黄道十二星座を順に追ってみる。
 真鍮製の地球儀、日本が見当たらない。
 当時の世界観が良くわかるのは興味深い。

 三角定規と定規が展示されていたが、真鍮製で取っ手までついている。定規はまるで文鎮のようだ。
 分度器やコンパスもあり、今のものとあまり変わらない。
 三角定規やコンパスなどにも、装飾が施されているのが面白い。こんな文房具、使ってみたい。

 胡椒挽き仕込み棍棒というものの展示があった。棍棒にペッパーミルが仕込まれていると言う、今では存在価値のほとんどなさそうな組み合わせ。
 狩猟の後、肉に胡椒をかけるためにあったそうな。

 ようやく絵画が出てきた。

 レンブラント「ガニュメデスの誘拐」
 鷲が赤ちゃんをさらっていく絵。その赤ちゃんは恐怖のあまり顔はゆがみ、おしっこをもらしている。そら、鷲に空高くさらわれていったら、怖くておしっこも漏らすわな。
 ガニュメデスは話ではゼウスが酌をさせるためにわざわざ鷲に変身してさらったほどの美少年だったらしいのだが、ここではなぜか赤ちゃんになっている。

 バルタザール・デンナー「すみれ色のスカーフを被る老女」「金色のスカーフを被る老女」
 「すみれ色の−」 を見ると、まるで写真のよう。こんな絵が油絵で描けるのか?と思うほどすごい。
 その隣に展示してあった「金色の−」 もかなりうまいが、「すみれ色の−」 を見てしまうと、かすんで見える。

 そして、ついにやってきましたよ、フェルメール。

 ヨハネス・フェルメール「窓辺で手紙を読む若い女」
 これが目的で、ここまでやってきたのだ。
 窓からの外の光で誰かからの手紙をじっと読む女性。暗い部屋に差し込む光がやわらかく彼女を引き立てているように見える。この光が好き。文句なしに好き。
 カーテンのシワ、テーブルクロスの質感がしっかり感じられる。
 それにしても、この手紙の差出人は誰なんだろう。

 これで終わり、と思ったらまだあった。
 フェルメール作品を見終わった時点で、見るモードが解除されてしまったが、しばらくして復活。

 結局、鑑賞時間は4時間弱。かなりのボリュームで満足行く鑑賞だった。

 ドレスデン国立美術館展

(2016.4.15追記)
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栄光のオランダ・フランドル絵画展のチケット

栄光のオランダ・フランドル絵画展
 2004.7.17-2004.10.11 月休
 10:00-17:30 10:00-19:00 土日 入場30分前まで
 神戸市立博物館
 神戸市中央区京町24

 ついにこのときがやってきた!

 この絵画展に来た目的は、もちろん、フェルメール「画家のアトリエ」だが、その他にもルーベンスやレンブラントなどの絵もそろえられているので、興味ある絵を見つけることができたらそれもまた良しである。

 私が見た絵の中で、興味を覚えたものは、次の3作品だ。

 テオドール・ファン・テュルデン「聖母の前で忠誠を誓うネーデルラントの諸州」

 聖母マリアの前に4人の女性、天使?が持った傾けられつぼからは金貨がこぼれる。この4人の女性はネーデルラントの各州を擬人化したものだという。

 最近、OSを擬人化した絵を描いている人たちをネットで見かけるが、それと同じようなものか?

 キリスト教を信じていれば、繁栄がもたらされるであろうと言う意味が込められているらしい。

 ヤン・ステーン「農民の結婚式(騙された花婿)」

 ヤン・ステーンって、どこかできいたことがある人だと思ったら、以前、フェルメール「青いターバンの少女」を見に行ったとき、これと同じように庶民の暮らしの中のちょっと面白いことを描いてある絵があったことを思い出した。

 今回も面白い絵であった。

 結婚式でどんちゃん騒ぎをしている部屋が描かれている。結婚式のパーティに出席している数多くの人々の中、妻を上の部屋へ連れて行こうとする夫、それを案内するおばさん。

 なぜ、「騙された花婿」なんだろうと疑問に感じた。

 絵をよく見てみると、階段の上り口にいる若い男が指を二本立てた手を結婚式の招待客に掲げている。大体の人がこの男の指を眺め、にやけている。その二本指の手は夫の背後で示されていて、夫には見えていない。

 おれはこの夫婦がこれからおこなうことに関して、猥雑なにやけ顔を見せているだけかと思ったのだが、それ以上のものがあった。それを意味しているのがこの若い男の二本立てた指である。

 この二本立てた指は、この夫は「角のはえた夫」だと言っているそうな。その意味は、この夫は他の男に妻を寝取られていると言う意味らしい。
 そして、ここにいる結婚式の招待客はそのことをすべて知っている。知らないのは夫のみ・・・。

 この絵を見ていた小学4、5年生くらいの女の子が、「どうして「騙された花婿」なのか知りたい。」と母親に質問しているのをきいた。母親はガイドブックを見ていたが、これを説明したのだろうか。

 フェルメール「画家のアトリエ」

 最後の最後に1点だけ特別に展示されていました。ガードマンつきです。
 その部屋へ行く途中の廊下は、市松模様のタイル、部屋への入り口にはカーテンがかけられ、あたかも自分がこの絵の中に入ったかのような演出。この絵の説明が書かれた部屋にはこの作品の画家が描きかけているキャンバスも飾られている。

 この絵は、この美術展に行こうと決めてからネットや本などでかなりの回数見ていたけど、やはり本物は違う。

 窓辺に立つミューズに扮した女性、画家(フェルメール自身だと言われている)が椅子に腰掛け、彼女をキャンバスに描いている。

 なんか部屋の隅からその光景をこっそりのぞき見ているような感じ。モデルの女性の雰囲気がとてもやわらかくて初々しいような印象を受ける。とても魅力的な女の人だ。絵に描きたい気持ちもわかる。
 その魅力を表現できるフェルメールもすばらしい。

 フェルメールもこの絵を手放さなかったし、奥さんもこれが競売にかけられないように、母親に託したと言う。フェルメール自身も、奥さんもこの絵をこよなく愛していたのだ。

 残念なのが、この絵の両方の斜め上から照らされるライトがきついように思えたこと。近づいて絵を見ると、光の反射で見えない部分ができてしまう。

 もう一つ残念なことがあった。
 この絵が展示されていた部屋の隅に7、8人のガキが地べたに座ったり寝転んだりしてたむろしている。多分、夏休みの課題か何かで見に来て、ここで感想文を書くつもりらしい。しばらくして係員に注意されて去って行ったが、こんなところで座ったり寝転んだりするもんじゃないってことを教えるのが先決だろう。

 あと、外人が何人かかたまって見に来ていたが、これがよくしゃべるんだ。美術館などでは静かに鑑賞するというイメージがあるので、面食らった。
 日本人と外人のペアの会話が耳に入った。なにやら京阪神間の移動手段の話らしい。絵と関係ないやんけ。

 鑑賞時間は2時間ほど。とても充実した時間をすごすことができた。
 その後の食事で、一緒に行った友人と意見交換。これもまたよろし。

(2016.4.15追記)
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日蘭交流400周年記念特別展覧会 フェルメールとその時代
 2000.4.4-2000.7.2 月休
 9:30-17:00 入場30分前まで
 一般1500円
 大阪市立美術館
 大阪市天王寺区茶臼山町1-82

 7月2日(日)、3度目の「フェルメールとその時代」展に行った。
 この日は日曜日かつ最終日であり、混雑は容易に予想できた。
 わたしは本来、6月28日(水)に行こうと思っていたのであるが、そのときですら、行列が天王寺公園内まで延び、これはいかんと思い、断念したのである。
 しかし、わたしはその日に前売り券を購入しており、これにより、最終日に行列に並ぶことを覚悟して出かけたのである。

 早く行って、できるだけ炎天下を避けようと、家を7:45に出発し、天王寺公園入り口に8:30頃に着いた。
 すでにチケット売り場の前に長蛇の列ができていた。
 しかし、わたしには先日購入した前売り券がある。券を持っている人は、少なくともチケット購入の列に並ぶ必要はないのである。
 そのまま中へ入ったが、中にもすでに列があり、列は美術館の裏にある慶沢園から蛇行して続いている。ここのところ、連日にわたってできている列よりは短い。

 8:45頃から列に並んだ。真夏の太陽が照りつけ、暑くてたまらない。
 暑さに強いわたしでさえこれなのだから、暑いのが苦手な人はこの列を見ただけでもいやになるだろう。
 これもすべて「彼女」に会いに行くためである。
 今回の展示を見ることができるのは今日が最後なのだから。

 9:00頃から列が動きはじめる。
 開館は9:30のはずだが、時間を早めて開館したのだろうか。
 9:30頃に慶沢園から抜け、美術館の前に出て、日よけのためのテントの下にはいることができたが、まだ先は長い。
 10:00にやっと美術館に入場できた。
 しかし、中でも20分程度待たされ、やっと、絵を見ることができた。

 この美術館所蔵の屏風絵などはもちろんのこと、他の絵もさっと流した。
 じっくり見たのは、「聖プラクセディス」と、もちろん「青いターバンの少女」である。他の絵はもういい(笑)

 しかし、わたしが見たい絵には、人が一段と群がっている。「聖プラクセディス」は、プラクセディスのやさしい顔が心を和ませる。
 まさに「聖女」と言う感じである。この絵も好きな絵である。

 「青いターバンの少女」の前には一段と人が群がっており、一番前に立っている人は立ち止まることを許されず、ベルトコンベアのように順々に動いて見るほどであった。
 しかし、後ろに行くと、立ち止まってみることが可能である。
 わたしはここで、ずっと「彼女」を見つめていた。

 周りはかなりの人数でごった返していたが、わたしは「彼女」と二人きりで会話をしているような感覚におそわれた。
 その場を去ろうとすると、「彼女」がわたしを呼びとめるような気がした。
 なかなか、その場を離れられなかった。

 わたしは自分の部屋に「青いターバンの少女」の額絵を飾っており、いつも見ているはずなのだが、実物の「彼女」と目があうと、ドキッとしてしまう。
 実物のパワーは額絵の比ではない。この日もそうだった。
 私の心は「彼女」にドキッとして、「彼女」の瞳に吸い込まれて、離れない。
 いつも彼女に見つめられていたいと思う。この日、わたしは自分の目に「彼女」の姿を焼き付けた。

 売店でグッヅを見ていたが、ポストカード、アクセサリー類の一部がもう完売であった。
 売店の人が「今日は8:50から開館した」と言っていた。道理で9:00頃に列が動いたわけだ。

 「彼女」を惜しむ気持ちのまま、11:30に美術館から出た。
 その後、行列に並んだことではじめて知った、慶沢園や園内にある池を見て周った。
 緑豊かな森や鳥が羽を休めている景色を見て、絵を見た余韻を楽しんでいた。

 この日で、「フェルメールとその時代」展は幕を閉じた。
 7月3日から、検査、梱包が始まり、われわれを魅了した絵は故郷に帰っていく。

 今回の展示会には合計3回行きました。
 日蘭交流400周年記念特別展覧会 フェルメールとその時代

(2016.4.15過去の私が書いたweb記事より一部加工して転載)
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行ってきたで。

日蘭交流400周年記念特別展覧会 フェルメールとその時代
 2000.4.4-2000.7.2 月休
 9:30-17:00 入場30分前まで
 一般1500円
 大阪市立美術館
 大阪市天王寺区茶臼山町1-82

 友人がこちらに遊びに来てくれたので一緒に見に行きました。
 詳細が不明なので、残っている写真を掲載。

20000521フェルメールとその時代@大阪市立美術館1


20000521フェルメールとその時代@大阪市立美術館2


 友人の一人曰く「これは美術館じゃない」と言わしめたほどの人々がこの美術館に押しかけていました。
 確かに美術館の中でも行列ができていたくらいだし。
 人が一番集まる「青いターバンの少女」に規制線もなかった。

 今回の展示会には合計3回行きました。
 日蘭交流400周年記念特別展覧会 フェルメールとその時代

(20160415記述)
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行ってきたで。

日蘭交流400周年記念特別展覧会 フェルメールとその時代
 2000.4.4-2000.7.2 月休
 9:30-17:00 入場30分前まで
 一般1500円
 大阪市立美術館
 大阪市天王寺区茶臼山町1-82

 思い立ったら吉日と言うわけで、さっそく美術館なるものへ行ってまいりました。場所は、大阪市立美術館。JR天王寺駅下車すぐのところにある天王寺公園の中にあります。(場所はここを参照のこと)
 JR天王寺駅から少し歩くと、天王寺公園の入り口に着く。入り口でチケットを購入する。大人 1500円である。(学生 1200円、中学生以下 無料)

 公園に入り、内部を抜けて、大阪市立美術館の正面にたどりついた。
20000413フェルメールとその時代@大阪市立美術館

 大体の美術館はそうだろうが、写真撮影は禁止されているので、内部の写真はない。
 と言って、終わりと言うわけにもいかないので、私の稚拙な説明で我慢してもらいましょう(笑)

 少しでも雰囲気が伝わればいいかと思います。ほんとのところ、行ってほしいですね。お勧めです。だから、この文章を書いてるんですが(笑)

 まずはじめに、この展覧会のパンフレットを購入した。後にいろいろな知識をつけるために必要だと考えたからである。
 次に、この展覧会のガイドを購入し、荷物をロッカーの中に入れて、準備OK。さっそく部屋に入った。

 あれ? フェルメールって、屏風絵も描いてたんだ・・・ それも戦国時代とか江戸時代とか・・・ って、ちゃうやろ!(笑)
 これは、この美術館所蔵の美術品を展示していると言うことでした。ああ、びっくりした(笑)
気を取り直して、次の部屋へ・・・

 いやに写実的な絵があるなぁ〜 それに、動いている絵も・・・ って、ああ、ここはデルフトの現在の様子を表わしたものか・・・ 運河が凍ったら、スケートもできるのか。あれ、これはバウワーの靴かな?(笑)

 さて、次こそは、と思ったら、今度はちゃんと絵がありました。

 17世紀、デルフト派が活躍していたときの街の様子を描いた絵が展示されていました。

 「1654年10月12日月曜日のデルフト火薬庫爆発事故」(1654年またはそれ以降)エフベルト・リーフェンスゾーン・ファン・デル・プール 
 これは、街中にあった火薬庫の爆発事故を描いたものである。
 彼は、火を描かせたら、ネーデルランド一の画家と言われており、火の表現はすばらしいものがある。
 当時は写真がないから、こういうニュースも絵で残すしかなかったんだろうな。この事故以来、火薬庫は城壁の外へ置かれることになったそうです。

 次の部屋は ・・・

 教会の内部を描いたものが展示されている。当時の教会はもちろんのこと、現在の教会と言うところには入ったことがないので、どのようなところかわからないが、昔の教会と言うところは、埋葬もされていたし、人々が集う場所でもあったと言うことだ。犬が遊んでいたりする絵があり、当時の人々の暮らしがわかるようで面白い。

 さて、次の部屋へ・・・

 次の部屋は、肖像画が飾られている部屋でした。われわれで言う、家族の写真を撮るかわりに、絵を描いてもらったんでしょうね。そう言う絵もありました。

 そして、この部屋で、ついに、ヨハネス・フェルメールの絵を見る事ができました。

 「聖プラクセディス」(1655年) ヨハネス・フェルメール
 聖プラクテセディスと言う女性が斬首された殉教者の血をスポンジに集めて絞って、壷の中に入れている姿を描いています。聖プラクセディスの向こう側に、首を切られた男の人が横たわっています。
 これは、イタリアの画家の作品を模写したもので、彼女の手に原画にない十字架を付け加えているのは、殉教者とキリストの血が混ざることを象徴的に表わしたと言うことです。
 この絵をほめることは、原画をほめることになるんだろうな・・・十字架を除いて(笑)
 顔が優しい感じで好きですね。聖女だからか?
 原画の写真を見ましたが、本当に忠実に模写できています。
 (2016年現在 国立西洋美術館所蔵)

 さて、次の部屋に行きましょう!

 やっと、ヨハネス・フェルメールの部屋にたどりつきました。ここには『彼女』がいるはず(^。^)

 「天秤を持つ女」(1664年頃)ヨハネス・フェルメール
 絵の中の壁に貼られている絵が「最後の審判」で、女性は天秤を持っている。これは天秤で人間の魂が量られることを暗示していると言うことです。女性の前にあるテーブルには、宝石が置いてありますが、これはこの絵を見る人に、中庸を保ち、節度を持った生活を送ることを勧めていると言うことです。
 金属や宝石の光沢がうまく表現されています。

 「リュートを調弦する女」(1664年頃)ヨハネス・フェルメール
 壁に貼られた地図と机の上に置かれた楽器が、彼女が遠く離れた恋人に想いをはせていることを示しているそうです。
 この絵もそうですが、彼の絵には左側に窓があり、光が射しこんでいる絵がいくつかありますね。
 むかしの遠距離恋愛は、大変だったでしょうね。連絡手段も少ないし、移動手段も時間がかかるし。

 「地理学者」(1668-1669年頃)ヨハネス・フェルメール
 これと対をなす作品に「天文学者」と言う絵があります。地理学、天文学とも、大航海時代には欠かせない学問で、それを彼は画題に選びました。地球儀やコンパスを彼は所有しておらず、これらは友人から提供されたものだと考えられており、この絵のモデルもその友人であると考えられています。

 そして、やっとやっと、たどりつきました。このために私はここまで来たのだと言っても過言ではない!

 「青いターバンの少女(真珠の耳飾りの少女)」(1665-1666年頃)ヨハネス・フェルメール

 やっと『彼女』と対面できる! この部屋に入ったときから、気になって気になって仕方なかったです。

 こちらを見つめる瞳に釘付けになりました。背景が真っ黒で何もないので、彼女がこの絵のすべてである。
 たしかにフェルメールの作品は、風俗画家らしく、当時の暮らしや彼からの暗示などが描かれており、それはそれですばらしいものではあるが、この絵の有無を言わせぬ魅力にはかなわない。

 この絵は私の心をとらえ、私をこの場に吸い付けてしまった。しばらくその場に立ち尽くし、瞬きもせず(と言えば嘘になりますが、そういう気持ちで)絵をじっと見つめていました。インターネットや画集で散々見たはずなのに・・・

 やっぱり本物は違う。さらに『彼女』を好きになってしまった。

さて、次の部屋に・・・
 ここは、風俗画を展示した部屋です。この中で気に入ったのは、
 「立ち聞き」(1657年) ニコラース・マース 
 家の女主人が、自分の家のメイドと客が逢い引きしているのを見つけ、階段のところで隠れているところを描いたもの。
 向こうの方に客の男が、メイドに手を回し、話している姿が見える。そして、女主人は「おもろいもん、みっけたっ!」と言わんばかりににやけているのが面白い。

 「医師の訪問」(1660-1665年頃) ヤン・ステーン
 恋煩いに悩む若い女性に対して医者が診察しているところに、彼女が相手の男性からのいい知らせを知って、医者が驚くくらい元気になってしまったところを描いたものです。
 部屋の中には、彼女を元気付けようとして、楽器を奏でている人がいるが、彼女が元気付けられたのは、彼女の足元に落ちている手紙で、その手紙を書いた主が、ドアのところに立っている。
 それにしても、こんなに騒がしいところで、診察するのだろうか?(笑) それに、魚を手にしているおっさんは、何をしているのだろうか。魚で彼女の気を紛らそうとしてるのか?(笑)

 昔もこういう話題には事欠かなかったのでしょうね。面白いです。
 次静物画を展示した部屋です。

 「豪華な食卓」(1653-1655年頃) アブラハム・ファン・ベイエレン
 皮を剥いたざくろやオレンジの光沢がうまく表現されています。彼は困窮した生活をしていたらしいですから、自分の願望を絵に表わしたのだろうか、と想像してしまいます。

 これですべて終わり。後は出るだけ、のはずですが、私は後戻りしました(笑) もちろん『彼女』に会いにです。また、ここでしばらく『彼女』を見つめていました。それにしても、こんなに早く本物に会えるなんて、本当は大阪にいないんだよね。遠いオランダの地にいるんだよね。今年が日蘭交流400周年でよかった。大阪に来てくれてよかった(^o^)
 そして、外に出ようとすると、次の部屋があり、そこにはミュージアムショップ、つまり売店がありました。

 ここでの展示作品のポストカードや、その他にもフェルメールの代表的な作品のポストカード、レターセットや、アドレス帳、カレンダーに、小さなサイズの額絵、キーホルダーに小物入れなどの小物類、様々な書籍、そして複製画の予約、いろいろな商品がありました。

 もちろん、『彼女』の複製画もありました。しかし、35,000円・・・高い(T_T) そこで、私は小さな額絵を買いました。大切にしたいです。

 今回の展示会には合計3回行きました。
 日蘭交流400周年記念特別展覧会 フェルメールとその時代

(2016.4.15過去の私が書いたweb記事より一部加工して転載)
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