アール・ヌーヴォーのポスター芸術展」が、美術館「えき」KYOTOで開催されていたので、行ってきました。

 現在ではポスターといえば写真を利用するのがほとんど、便利なプリンターもある。
 しかしこの当時はリトグラフで作っていた。大きなポスターは2つに分離して作り、貼り合わせていたのがわかる。

 写真が使えない分、人の手で書かれた絵画に頼る。それが単なる情報伝達手段から芸術になる。
 安易に作れなかった分、人々の工夫が垣間見えるのがわかって楽しい。

 気になったポスターは以下の通り。

「ヴァンジャンヌの殺菌牛乳」 テオフィル・スタンラン

 少女が器に入った牛乳を飲んでいる。
 足元には三毛、黒、キジトラの3匹のネコ。
 ネコたちは牛乳が欲しいのだろう。一番奥のキジトラが少女の膝に手をかけている。
 それに対して、少女はネコたちに一瞥もせず牛乳を飲んでいる。
 子供もネコも欲しがる新鮮な牛乳と言うイメージが伝わってくる。

 少女はスタンランの娘、コレット。
スタンランは猫好きで、ネコ屋敷と言われるほどネコを飼っていたという。

 一緒に行った友人がこのデザインの缶を持っているらしく、偶然の出会いに喜んでいた。


「いとしのアウグスティンに捧げる若きウィーン劇場」 コロマン・モーザー

 たれ目の女性が面を両手に持っている。なんとも面白い顔。
 インパクトはある。

 このコロマン・モーザー、この美術展のポスターに使われた「フロンメのカレンダー」も描いていた。
 絵の感じが全然違う。


「マヤーレス ジョフィーン(若者の祭典)」 ボフミル・ウァイガント

 目や口の表現がすごい。
 目は見開き、口の周りはヒゲが生えているよう。
 これは目立つ。なんじゃこりゃと思うけど。


「第49回 ウィーン分離派展ポスター」 エゴン・シーレ

 図案化されたポスターの多い中、シーレらしいタッチの絵で少しホッとする。


「ニューコミックオペラ ”アマシス”」 ジョン・ハッサル

 ご機嫌に歌っているように描かれているとは思うのだが、ネコの顔が怖い。
 もうちょっとかわいくできないものか・・・。


 ポスターって情報伝達が目的だからまずは目を惹かねばならない。
 しかし、目を惹いても肝心の情報が伝わらなければ意味が無い。
 単なるキレイなものでもダメなのだろう。
 芸術としての絵とはまた違う表現が求められる。

 そういうことを含めて、うまくデザインされているポスターはよく考えられて作られているし、味もある。
 全くわからないというものは多分ないだろうから、取っ付き易いと思う。

 美術館を出た後、京都に来たのだからと、以前ネコの写真展を開催していた「キトゥンカンパニー」を訪れ、サンドウィッチとチャイをいただき、ゆったりした時間を過ごさせていただきました。

 夕方は大阪に戻り、焼肉でした。
 焼肉最高。