日蘭交流400周年記念特別展覧会 フェルメールとその時代
2000.4.4-2000.7.2 月休
9:30-17:00 入場30分前まで
一般1500円
大阪市立美術館
大阪市天王寺区茶臼山町1-82
7月2日(日)、3度目の「フェルメールとその時代」展に行った。
この日は日曜日かつ最終日であり、混雑は容易に予想できた。
わたしは本来、6月28日(水)に行こうと思っていたのであるが、そのときですら、行列が天王寺公園内まで延び、これはいかんと思い、断念したのである。
しかし、わたしはその日に前売り券を購入しており、これにより、最終日に行列に並ぶことを覚悟して出かけたのである。
早く行って、できるだけ炎天下を避けようと、家を7:45に出発し、天王寺公園入り口に8:30頃に着いた。
すでにチケット売り場の前に長蛇の列ができていた。
しかし、わたしには先日購入した前売り券がある。券を持っている人は、少なくともチケット購入の列に並ぶ必要はないのである。
そのまま中へ入ったが、中にもすでに列があり、列は美術館の裏にある慶沢園から蛇行して続いている。ここのところ、連日にわたってできている列よりは短い。
8:45頃から列に並んだ。真夏の太陽が照りつけ、暑くてたまらない。
暑さに強いわたしでさえこれなのだから、暑いのが苦手な人はこの列を見ただけでもいやになるだろう。
これもすべて「彼女」に会いに行くためである。
今回の展示を見ることができるのは今日が最後なのだから。
9:00頃から列が動きはじめる。
開館は9:30のはずだが、時間を早めて開館したのだろうか。
9:30頃に慶沢園から抜け、美術館の前に出て、日よけのためのテントの下にはいることができたが、まだ先は長い。
10:00にやっと美術館に入場できた。
しかし、中でも20分程度待たされ、やっと、絵を見ることができた。
この美術館所蔵の屏風絵などはもちろんのこと、他の絵もさっと流した。
じっくり見たのは、「聖プラクセディス」と、もちろん「青いターバンの少女」である。他の絵はもういい(笑)
しかし、わたしが見たい絵には、人が一段と群がっている。「聖プラクセディス」は、プラクセディスのやさしい顔が心を和ませる。
まさに「聖女」と言う感じである。この絵も好きな絵である。
「青いターバンの少女」の前には一段と人が群がっており、一番前に立っている人は立ち止まることを許されず、ベルトコンベアのように順々に動いて見るほどであった。
しかし、後ろに行くと、立ち止まってみることが可能である。
わたしはここで、ずっと「彼女」を見つめていた。
周りはかなりの人数でごった返していたが、わたしは「彼女」と二人きりで会話をしているような感覚におそわれた。
その場を去ろうとすると、「彼女」がわたしを呼びとめるような気がした。
なかなか、その場を離れられなかった。
わたしは自分の部屋に「青いターバンの少女」の額絵を飾っており、いつも見ているはずなのだが、実物の「彼女」と目があうと、ドキッとしてしまう。
実物のパワーは額絵の比ではない。この日もそうだった。
私の心は「彼女」にドキッとして、「彼女」の瞳に吸い込まれて、離れない。
いつも彼女に見つめられていたいと思う。この日、わたしは自分の目に「彼女」の姿を焼き付けた。
売店でグッヅを見ていたが、ポストカード、アクセサリー類の一部がもう完売であった。
売店の人が「今日は8:50から開館した」と言っていた。道理で9:00頃に列が動いたわけだ。
「彼女」を惜しむ気持ちのまま、11:30に美術館から出た。
その後、行列に並んだことではじめて知った、慶沢園や園内にある池を見て周った。
緑豊かな森や鳥が羽を休めている景色を見て、絵を見た余韻を楽しんでいた。
この日で、「フェルメールとその時代」展は幕を閉じた。
7月3日から、検査、梱包が始まり、われわれを魅了した絵は故郷に帰っていく。
今回の展示会には合計3回行きました。
日蘭交流400周年記念特別展覧会 フェルメールとその時代
(2016.4.15過去の私が書いたweb記事より一部加工して転載)
2000.4.4-2000.7.2 月休
9:30-17:00 入場30分前まで
一般1500円
大阪市立美術館
大阪市天王寺区茶臼山町1-82
7月2日(日)、3度目の「フェルメールとその時代」展に行った。
この日は日曜日かつ最終日であり、混雑は容易に予想できた。
わたしは本来、6月28日(水)に行こうと思っていたのであるが、そのときですら、行列が天王寺公園内まで延び、これはいかんと思い、断念したのである。
しかし、わたしはその日に前売り券を購入しており、これにより、最終日に行列に並ぶことを覚悟して出かけたのである。
早く行って、できるだけ炎天下を避けようと、家を7:45に出発し、天王寺公園入り口に8:30頃に着いた。
すでにチケット売り場の前に長蛇の列ができていた。
しかし、わたしには先日購入した前売り券がある。券を持っている人は、少なくともチケット購入の列に並ぶ必要はないのである。
そのまま中へ入ったが、中にもすでに列があり、列は美術館の裏にある慶沢園から蛇行して続いている。ここのところ、連日にわたってできている列よりは短い。
8:45頃から列に並んだ。真夏の太陽が照りつけ、暑くてたまらない。
暑さに強いわたしでさえこれなのだから、暑いのが苦手な人はこの列を見ただけでもいやになるだろう。
これもすべて「彼女」に会いに行くためである。
今回の展示を見ることができるのは今日が最後なのだから。
9:00頃から列が動きはじめる。
開館は9:30のはずだが、時間を早めて開館したのだろうか。
9:30頃に慶沢園から抜け、美術館の前に出て、日よけのためのテントの下にはいることができたが、まだ先は長い。
10:00にやっと美術館に入場できた。
しかし、中でも20分程度待たされ、やっと、絵を見ることができた。
この美術館所蔵の屏風絵などはもちろんのこと、他の絵もさっと流した。
じっくり見たのは、「聖プラクセディス」と、もちろん「青いターバンの少女」である。他の絵はもういい(笑)
しかし、わたしが見たい絵には、人が一段と群がっている。「聖プラクセディス」は、プラクセディスのやさしい顔が心を和ませる。
まさに「聖女」と言う感じである。この絵も好きな絵である。
「青いターバンの少女」の前には一段と人が群がっており、一番前に立っている人は立ち止まることを許されず、ベルトコンベアのように順々に動いて見るほどであった。
しかし、後ろに行くと、立ち止まってみることが可能である。
わたしはここで、ずっと「彼女」を見つめていた。
周りはかなりの人数でごった返していたが、わたしは「彼女」と二人きりで会話をしているような感覚におそわれた。
その場を去ろうとすると、「彼女」がわたしを呼びとめるような気がした。
なかなか、その場を離れられなかった。
わたしは自分の部屋に「青いターバンの少女」の額絵を飾っており、いつも見ているはずなのだが、実物の「彼女」と目があうと、ドキッとしてしまう。
実物のパワーは額絵の比ではない。この日もそうだった。
私の心は「彼女」にドキッとして、「彼女」の瞳に吸い込まれて、離れない。
いつも彼女に見つめられていたいと思う。この日、わたしは自分の目に「彼女」の姿を焼き付けた。
売店でグッヅを見ていたが、ポストカード、アクセサリー類の一部がもう完売であった。
売店の人が「今日は8:50から開館した」と言っていた。道理で9:00頃に列が動いたわけだ。
「彼女」を惜しむ気持ちのまま、11:30に美術館から出た。
その後、行列に並んだことではじめて知った、慶沢園や園内にある池を見て周った。
緑豊かな森や鳥が羽を休めている景色を見て、絵を見た余韻を楽しんでいた。
この日で、「フェルメールとその時代」展は幕を閉じた。
7月3日から、検査、梱包が始まり、われわれを魅了した絵は故郷に帰っていく。
今回の展示会には合計3回行きました。
日蘭交流400周年記念特別展覧会 フェルメールとその時代
(2016.4.15過去の私が書いたweb記事より一部加工して転載)