水道局の施設の横の道を通る。ふと、敷地内を見ると、黒ネコがいる、しかも2匹も。
 早速カメラを出して撮影だ。しかし遠い。フェンスが隔てるこの距離はいかんともしがたい。
 何とかうまく撮ろうと、フェンスに張り付いてあちこち移動する。

 すると、建物の上にも黒ネコがいるじゃないか。

 移動してこのネコを撮ろうとしていたとき、ふと目を下に移すと、さっきまで離れたところにいた黒ネコ1匹がフェンスのそばまで寄って来ていた。おれはなんてついてるんだろう。
 しかも、先ほどは見かけなかった黒シマネコも近くにいる。本当についてるよ、今日は。

 カメラを向けると、ネコたちは一瞬逃げようと身構えるが、何とか呼び止めて撮影する。

黒ネコを見つめるネコ。

 ネコが寄って来てくれるなんて、おれもずいぶん偉く(?)なったもんだとしみじみしていたら、後から声が。振り向くとおじいさんが立っていた。
 このおじいさんはここのネコたちにえさをやっているらしい。

 ああ、ネコたちはおれに寄って来たんじゃなくて、おじいさんに寄って来てたってわけか。
 と言うことはネコが逃げないようにおれがネコに言い聞かせてたのも、このじいさん聞いてたのか? かなり恥ずかしい。

 まあ、そんなわけで、このおじいさんと話を続けてみる。
 ここにいたネコを1匹引き取って、飼っているそうな。そしてその子供も家にいるらしい。
 その飼いネコがおじいさんのそばにいたが、おれを見て逃げようとしていたので、あえて近寄ることはせず、退散することにした。