ネコじかけのBlog

うちの猫(シマ)とフィギュア、外猫の記録。
VOCALOID関連の話題、展示会のレポート。

タグ:豊田市美術館

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フェルメールの《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展@豊田市美術館

松井紫朗−亀がアキレスに言ったこと 新しい世界の測定法−
 2011.6.11-2011.8.28 月休(7/18,8/15,8/22は開館)
 10:00-17:30
 豊田市美術館
 愛知県豊田市小坂本町8-5-1

 フェルメールの《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展 の併設展。
 作品ガイドボランティアによるガイドがちょうど始まるところだったので、一緒について行くことにした。

 「君の天井は僕の床」
  青いビニールのチューブに入って行く作品。圧力差でチューブを膨らしている。

 「Inter-Ring」
  銀色の容器のような筒穴があいていてに金色のリングが通っている。
  ただし、大きさが馬鹿でかい。リングで直径2mくらい。
  これを見て乳牛をイメージした。
  容器に牛乳、リングが鼻ピアスのイメージ。

<豊田市美術館収蔵作品>
 ガイドが終わり、続いて豊田市美術館の収蔵作品を見る。

 収蔵作品を見ていると、なんと小川信治氏の作品を見つけた。
 非常に驚いた。ここまで来てよかった。
 小川信治氏の個展を以前見に行った時のレポートがこちら→■小川信治展−干渉する世界−@国立国際美術館。(2006.11.3)

 小川信治「ウェストミンスター ブリッジ」
  ロンドンの風景、2階建てバスが走り、人が忙しそうに歩く。そして後方にはビッグベン。
  しかしなにか変である。なぜかというと、本来1本しかないビッグベンが2本立っているから。
  虚構なんだけど、写実過ぎて古い写真にしか見えないところが彼のすごいところ。
  ボケっと見ていると、不自然さも気づくことなく行ってしまうかも知れない。

 高松次郎「赤ん坊の影 No.122」
  彼の作品を国立国際美術館で見たのを覚えている。影を影らしく本物の影のようにうまく描いている。
  本体がないのに、影がある。それが彼の作品の面白さ。

 エッシャー、マグリット、シーレの作品が目を引く。

 いいものそろえてます、豊田市美術館。

(2016.4.14分割追記)
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フェルメールの《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展@豊田市美術館

フェルメールの《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展
 2011.6.11-2011.8.28 月休(7/18,8/15,8/22は開館)
 10:00-17:30
 豊田市美術館
 愛知県豊田市小坂本町8-5-1

 ヤン・ステーン「岩を打つモーセ」
  ヤン・ステーンと言えば風俗画だと思っていたが、こんな宗教画も描くんだな。

 ヤン・ブリューゲル(父)「嘲笑されるラトナ」
  人が呪いでカエルに変わるらしい。カエルが服着てたりするのが面白い。

 フェルディナント・ファン・ケッセルに帰属「ネズミのダンス」
  リアル系のネズミが4匹輪になってダンスしているのがユーモラス。

 バルトロメウス・ブレーンベルフ「聖ラウレンティウスの殉教」
  火あぶりの刑を受けているのだが、理由がセコいのと、バーベキューのような感じの処刑法が気になった。

 ヤン・ステーン「宿屋のお客と女中」
  やっぱりこの人はこう言うのを描かなきゃ。
  おっさんの顔の崩れよう、女中の困ったような顔つき、隅の方でケッと侮蔑してそうなオヤジの顔。

 アドリアーン・ファン・オスタード「納屋の内部」
  猫かと思ったら、どうもニワトリらしい。残念。

 アドリアーン・ブラウエル「苦い飲み物」
  おっさんの苦味に驚く表情がとてもいい。

 ヘラルト・テル・ボルヒ「ワイングラスを持つ婦人」
  「眠る兵士とワインを飲む女」と並べて鑑賞したい。
  ちなみに「眠る兵士とワインを飲む女」は「フェルメールからのラブレター展@京都市美術館」で展示されています。

 ヤン・ウェーニックス「死んだ野兎と鳥のある静物」
  野兎の毛がうまく描かれている。

 ヨハネス・フェルメール「地理学者」
  男性がモデルなのはこの絵と「天文学者」のみだったと思う。
  学者の知的な表情がうまく表現されている。

  しかし、モデルは女性がいいかな。
  窓からの光に照らされるのは女性の方がいい。

  見ていた子供が手に持つコンパスを箸と勘違いしていたのに笑う。

 フェルメール作品が一つ、しかも2000年に一度見ている(フェルメールとその時代展@大阪市立美術館)ので、これだけでは豊田市まで行く理由には足りなかった。
 しかし、併設展が興味深いサブタイトルだったこともあり行くことにした。

 フェルメール展も充実した作品を揃えていたし、併設展のコンセプトも面白かった。
 そして、特筆すべきは小川信治氏の作品を鑑賞できたと言う予想外の出来事があったこと(これが一番大きいかも知れない)。
 来てよかった。こういうサプライズはうれしいですね。

(2016.4.14分割追記)
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