ドレスデン国立美術館展
2005.3.8-2005.5.22 月休(月が祝の場合、火休)
10:00-18:00 10:00-20:00(金土)
兵庫県立美術館
神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
この展覧会へ来た目的、それは、ヨハネス・フェルメール「窓辺で手紙を読む若い女」。
それ以外はスルーしてもいいかとも思っていたが、ところがどっこい、他の展示品も興味深いものが多く、かなり楽しい時間を過ごすことができた。
展示室に入ってすぐが「数学物理学サロン」からの出品。
地球儀やら天球儀が置かれていた。地球儀を見ると、日本を探してしまう。日本史の教科書で見たような変な形の日本列島が見える。
天球儀では黄道十二星座を順に追ってみる。
真鍮製の地球儀、日本が見当たらない。
当時の世界観が良くわかるのは興味深い。
三角定規と定規が展示されていたが、真鍮製で取っ手までついている。定規はまるで文鎮のようだ。
分度器やコンパスもあり、今のものとあまり変わらない。
三角定規やコンパスなどにも、装飾が施されているのが面白い。こんな文房具、使ってみたい。
胡椒挽き仕込み棍棒というものの展示があった。棍棒にペッパーミルが仕込まれていると言う、今では存在価値のほとんどなさそうな組み合わせ。
狩猟の後、肉に胡椒をかけるためにあったそうな。
ようやく絵画が出てきた。
レンブラント「ガニュメデスの誘拐」
鷲が赤ちゃんをさらっていく絵。その赤ちゃんは恐怖のあまり顔はゆがみ、おしっこをもらしている。そら、鷲に空高くさらわれていったら、怖くておしっこも漏らすわな。
ガニュメデスは話ではゼウスが酌をさせるためにわざわざ鷲に変身してさらったほどの美少年だったらしいのだが、ここではなぜか赤ちゃんになっている。
バルタザール・デンナー「すみれ色のスカーフを被る老女」「金色のスカーフを被る老女」
「すみれ色の−」 を見ると、まるで写真のよう。こんな絵が油絵で描けるのか?と思うほどすごい。
その隣に展示してあった「金色の−」 もかなりうまいが、「すみれ色の−」 を見てしまうと、かすんで見える。
そして、ついにやってきましたよ、フェルメール。
ヨハネス・フェルメール「窓辺で手紙を読む若い女」
これが目的で、ここまでやってきたのだ。
窓からの外の光で誰かからの手紙をじっと読む女性。暗い部屋に差し込む光がやわらかく彼女を引き立てているように見える。この光が好き。文句なしに好き。
カーテンのシワ、テーブルクロスの質感がしっかり感じられる。
それにしても、この手紙の差出人は誰なんだろう。
これで終わり、と思ったらまだあった。
フェルメール作品を見終わった時点で、見るモードが解除されてしまったが、しばらくして復活。
結局、鑑賞時間は4時間弱。かなりのボリュームで満足行く鑑賞だった。
ドレスデン国立美術館展
(2016.4.15追記)
2005.3.8-2005.5.22 月休(月が祝の場合、火休)
10:00-18:00 10:00-20:00(金土)
兵庫県立美術館
神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
この展覧会へ来た目的、それは、ヨハネス・フェルメール「窓辺で手紙を読む若い女」。
それ以外はスルーしてもいいかとも思っていたが、ところがどっこい、他の展示品も興味深いものが多く、かなり楽しい時間を過ごすことができた。
展示室に入ってすぐが「数学物理学サロン」からの出品。
地球儀やら天球儀が置かれていた。地球儀を見ると、日本を探してしまう。日本史の教科書で見たような変な形の日本列島が見える。
天球儀では黄道十二星座を順に追ってみる。
真鍮製の地球儀、日本が見当たらない。
当時の世界観が良くわかるのは興味深い。
三角定規と定規が展示されていたが、真鍮製で取っ手までついている。定規はまるで文鎮のようだ。
分度器やコンパスもあり、今のものとあまり変わらない。
三角定規やコンパスなどにも、装飾が施されているのが面白い。こんな文房具、使ってみたい。
胡椒挽き仕込み棍棒というものの展示があった。棍棒にペッパーミルが仕込まれていると言う、今では存在価値のほとんどなさそうな組み合わせ。
狩猟の後、肉に胡椒をかけるためにあったそうな。
ようやく絵画が出てきた。
レンブラント「ガニュメデスの誘拐」
鷲が赤ちゃんをさらっていく絵。その赤ちゃんは恐怖のあまり顔はゆがみ、おしっこをもらしている。そら、鷲に空高くさらわれていったら、怖くておしっこも漏らすわな。
ガニュメデスは話ではゼウスが酌をさせるためにわざわざ鷲に変身してさらったほどの美少年だったらしいのだが、ここではなぜか赤ちゃんになっている。
バルタザール・デンナー「すみれ色のスカーフを被る老女」「金色のスカーフを被る老女」
「すみれ色の−」 を見ると、まるで写真のよう。こんな絵が油絵で描けるのか?と思うほどすごい。
その隣に展示してあった「金色の−」 もかなりうまいが、「すみれ色の−」 を見てしまうと、かすんで見える。
そして、ついにやってきましたよ、フェルメール。
ヨハネス・フェルメール「窓辺で手紙を読む若い女」
これが目的で、ここまでやってきたのだ。
窓からの外の光で誰かからの手紙をじっと読む女性。暗い部屋に差し込む光がやわらかく彼女を引き立てているように見える。この光が好き。文句なしに好き。
カーテンのシワ、テーブルクロスの質感がしっかり感じられる。
それにしても、この手紙の差出人は誰なんだろう。
これで終わり、と思ったらまだあった。
フェルメール作品を見終わった時点で、見るモードが解除されてしまったが、しばらくして復活。
結局、鑑賞時間は4時間弱。かなりのボリュームで満足行く鑑賞だった。
ドレスデン国立美術館展
(2016.4.15追記)