行ってきたで。

アムステルダム国立美術館展
 2005.10.25-2006.1.15 月休(1/9月開館、1/10火休、12/28-1/3年末年始休み)
 10:00-18:00 10:00-20:00(金土)
 兵庫県立美術館
 神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1

 友人とアムステルダム国立美術館展へ行ってきた。目玉はフェルメール「恋文」。
 気になった作品は次の通り。

アドリアーン・ファン・オスターデ「画家のアトリエ」

 お前、絵を見てるかと言われたらそれまでなんだが、「画家のアトリエ」と言えばフェルメールやろ。去年神戸でも見ました。
 しかし、この絵はフェルメールのそれの華やかさとは違って、かなり地味で暗い。

アブラハム・ミニョン「傾いた花束」

 倒れかけの花瓶とそれに生けられている花束、花瓶の左側にネズミ捕りに手をかけた動物が。
 何だこの縦長で鼻筋の通った顔。どう見ても顔の作りはサルか人間ぽい。
 でもこれはネコなんだろう。
 この人はネコを見たことがないのだろうか。

ヤン・ステーン「レイデンのパン屋、アーレント・オーストワールトと妻、カタリーナ・ケイゼルスワールト」

 ヤン・ステーンと言えば、以前に何度か展覧会で絵を見ている。風俗画で結構面白い絵を描いてくれている画家で、ひそかに注目していた画家である。

 今回はパン屋の家族の肖像画である。
 奥さんの髪形が変です。これが流行なのだろうか。

カスパル・ネッチェル「子供の髪を梳いている母のいる室内(通称「母親の世話」)」

 親は子供にしつけをするのが義務ですよってのを絵にこめているそうだ。
 今でもそのことは通じる。

 まあ、それはいいんだけど、ここに描かれているネコはかわいく描かれている。この人はちゃんとネコを見て描いていると思われる。

 そして、一番最後に出てきたのが、今回の展覧会のメインイベントである

フェルメール「恋文」

 召使の女性が楽器を手にした女性に渡した手紙は誰かからのラブレター。

 窓からの光がクローズアップする2人の女性の色彩や明暗が目を惹きつける。
 女性が身に着けているイヤリングとネックレスの光沢、そして床に立てかけられているほうきの光の反射が立体感を生み出す表現がいい。

 そして、部屋を見ることができる範囲が手前にある棚やら扉やらで狭くなっているところが、なんだか覗き見をしているようで見るほうも興味をそそる。

 アムステルダム国立美術館展は日本では神戸だけと聞いている。関西に住んでてよかった。
 フェルメールの絵を見られるってのはとてもうれしいこと。

(2016.4.15追記)