至近距離

 こんなに大きくこの子ネコを撮れるなんて!

 背中が濡れている。先ほどの雨のせいだろう。
 とてもきれいな目をしている。触りたかったが、多分触ろうとすると逃げるだろう。

 この子ネコにとってはおれは警戒すべき者にしか過ぎないのだろう。おれがどんなに好意的に思っていてもだ。えさ持ってたら別かも知れんが・・・。
 いつもの定点観測地をのぞきこめる場所に着いても、少し雨は降っていた。しかしネコたちがいる。それも子ネコが金網にかなり接近している。大急ぎで定点観測地へ走っていく。

 こんなに至近距離でここの子ネコを見ることができたのは初めて。徐々に近づいて、撮影していく。近いから、斜めだと金網の目からレンズをのぞかせて写すことはできない。金網の上からカメラをかざして撮る。液晶面が回転してくれるのはとても便利だ。

 そして、ついに子ネコのまん前へたどり着く。今度は金網の目からレンズをのぞかせて撮影する。