なんかすごい。
二輪型分子ベアリングの自発的・自己選別組み上げ 「相手を選んで自ら組み上がる」(2016.11.17公開)より。
合成化学の話ですが、材料を混ぜておくだけで、自分が欲しいものだけが勝手に組み上がるという作る方からするととても都合のいい話。
図の赤いわっかの物質(赤わっか)と赤と青のわっかの物質(赤青わっか)を混ぜ、そしてダンベルのような物質(ダンベル)を混ぜると、ダンベルに、赤わっかは赤わっかと、赤青わっかは赤青わっかと組み合わさり、赤わっかと赤青わっかが組み合わさった物質は全く作られなかったという結果が出たそうな。
赤いわっかと赤と青のわっか、そしてダンベルをたくさん用意して、目をつぶってダンベルにわっかをはめる遊びを考えてみれば、赤いわっかと赤と青のわっかがはまったダンベルってのができるんじゃないのかと思うんだけど、それができないと言えばその特異さがわかる。
このようなことは構造や構成元素がもっと複雑な分子では見られていたものの、炭素と水素でできた分子では例がなかったらしい。
ダンベルとわっかは車軸と車輪のように使えるのではと言う話で、これを使えば分子レベルの大きさの機械が作れる(分子機械)。
しかもこちらが欲しい構造の分子機械を効率的に作ることができるというとても有用な結果であると言えます。
赤いから目についたわけじゃないんですよ。
赤と青だけど、これは説明上色分けされただけだからね。
MEIKOとKAITOじゃない。
この分子構造を決定するのに我らが(?)Spring-8のビームラインBL38B1が活用されています。
ここでとても大きな数字(20京個)が出てくるけど物質の重量を考えるとそんなに大きい値ではないです。
計算すると、上記のボールが二つくっついた分子(C120)を20京個集めた重量は0.00048g(0.48mg)。
赤いわっかの分子、赤と青のわっかの分子(C120H136)を20京個集めた重量は0.00053g(0.53mg)です。
ダンベルのような物質(C120)は「バッキーダンベル」と言う愛称がついているらしいです。(☆続・フラーレンの話より。)
(深夜のねんどろ撮影60分一本勝負 8/5 【うちかふぇ】に投稿。(2023.8.5))
コメント
コメント一覧 (2)
なにがすごいのかもわからん(笑)
ダンベルしながら組み立て体操する話なのか。
自分が作りたいものが材料混ぜるだけで勝手にできるっていうのが小さい世界でできるってことですわ。説明下手っすね。ごめん。