心に残る作品を求めて・・・。
<20130219 公開グループ展「なんでもない風景」>
2013.5.14-2013.5.19
13:00-20:00 火-金 12:00-20:00 土 12:00-18:00 日
ギャラリーマゴット
大阪市西区新町1-8-24 四ツ橋プラザビル7F
写真展のタイトルからして、思い入れの強い被写体はダメ。
地元の町を写した写真があったが、作家さんにとっては「なんでもない」写真でも、その地に初めて来た人にとってはそうではない可能性が高い。
自分の「なんでもない」は他人には「なんでもない」ことはなかったり、その逆も然り。
まあその人が「なんでもない」と言うのだからそうなんだろうと思う。
モノクロプリントの色についての指摘があった。
確かにそれは認識できたが、私にとってはあまり重要とは思わなかった。
身近な存在である食事の写真が案外なくて、牛丼の写真が一枚あるだけだった。
注文票がチラリと見える牛丼の写真がやたら気になった。
私にとっては「なんでもない」ことはない写真だった。
<20130220 吉本直子-silent voices->
2013.5.10-2013.5.31 日祝休
11:00-19:00
Yoshiaki Inoue Gallery
大阪市中央区心斎橋筋1-3-10 心斎橋井上ビル2F
薄暗いギャラリーに浮かび上がる白い塊。
それはワイシャツなどを糊で固めて圧縮したブロックを積んで作られたオブジェ。
塊がまるで引き裂かれたような作品は棺桶をモチーフにしたものだそうだが、引き裂かれた両方のパーツから伸ばされた袖や裾がもう片方ほパーツにあたかも手を延ばしているようで、生への執着心のようなものを感じる。
その傍には中に文字の書かれた本。
これも布を圧縮した表紙に布を本のように束ねたもの。
上の階には壁一面に積まれた古着の壁。
石のブロックを積んだ石壁の様相。
部屋に入った時にあっと驚くインスタレーション。
真ん中に置かれた椅子に腰掛けて眺める。
隣の部屋には布の本が置かれた本棚。
使われている衣服は中古で、かつては誰かが着たもの。
その人たちの痕跡が残っている。そこに意味があるのだろう。
<20130221 伸之助写真展「常世の国の世界・弐」>
2013.5.14-2013.5.19
12:00-19:00
ギャラリー・アビィ
大阪市中央区南船場2-2-28 順慶ビル212号室
赤外線写真でおなじみの伸之助さんの個展。
緑色が白く写るので、普通の風景もこの世のものとは思えないものに写る。
伸之助さんのカメラはこの世をあの世に変える変換機のようなもの。
風景として普通に撮れば特に変哲もない写真でも、面白いもので異世界に飛ばされる。
その感覚がとても面白い。
痛快と言う言葉がよく似合う。
<20130222 土橋政昭「記録」>
2013.5.14-2013.5.19
12:00-19:00 最終日18:00まで
壹燈舎
大阪市中央区南船場2-6-21 グラン・ビルド心斎橋301号
昭和57年、58年のJR大阪駅付近の風景を撮影した写真展。
マルビルは既に存在していたが、ヒルトンホテルはまだなく、駅南の道沿いにアーケードが。
旭屋書店が現在のところに移転する時期。
背の低い民家がまだこの辺りにある頃。
年齢がバレるが、この頃私は中学生。大阪に出ることがほぼなかったので、この辺りは全く土地勘がない。
自分が生きている時代だけど、古い時代を感じる。
と言うことはわたしももう古い人間なんだなと認識せざるを得ない。
都市は昔だけではなく、今も変化を続けている。今の景色も懐かしく思う時が必ずやってくる。このような写真は見ていても面白いし、会話も弾みそう。
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