ネコじかけのBlog

うちの猫(シマ)とねんどろいど、外猫の記録。
VOCALOID関連の話題、展示会のレポート。

2003年09月

 まだまだ暑い夕方、交通量のかなり多い交差点で信号待ちをしていると、右折ラインに子猫が倒れているのを見つけた。
 交通事故にあってしまったんだなと見ていると、まだ生きているようだ。こちらの信号は赤で、車がどんどん走っている。
 車からはネコがいるのがわかっているらしく、踏まずに避けているようだ。トレーラーなどの大型車も通り、かなり不安だ。踏み潰すなよ、と思いながら、信号が変わるのを待った。

 信号が変わる前、ネコが尻尾を少し立てたのを見た。まだ生きている。

 信号が変わって、右折ラインに入ってきた軽トラを制止してその場に駆けつけた。しかしもう動いていない。だめなのだろうか。
 信号はすぐに赤になってしまうだろう。おれは子猫を両手に乗せて持ち上げた。
 まだ温かいけど、体温なのか地面の熱をもらったのかわからない。

 見たところもうだめなんだろうなと感じた。
 とりあえず、道を渡って、路面にネコを置いてみた。
 だめだ、ぴくりとも動かない。
 何か動いた、と思ったけどそれっきり。
 でも、これで本当にさっきまで生きていたってことがわかった。

 この子猫をここに置いておくわけにはいかない。おれが葬ってあげなければ。
 おれはこの子を両手に乗せて、思い当たる公園に向けて歩き出した。生暖かいものを手に感じながら、歩いていく。通りすがりの人なんて気にしてられない。

 公園にたどり着いた。どこに葬ってやろうか。
 入り口に近い道をちょっと入ったところの木の下に埋めることにした。

 近くに木の枝が落ちていたので、これで掘ることにする。
 土は表面はやわらかいが、ちょっと奥に入ると硬くなる。木の根もあるし、掘りにくい。しかし、ようやくこの子が入るくらいの穴を掘ることができた。

 この子を穴に入れて、土をかぶせた。

 助けてやれなくてゴメンな。今度生まれ変わったら、かわいがられて幸せな生活ができるネコになれよ。


 歩きながら思い返していた。

 おれはあの子猫を見たとき、どうしようか迷った。もちろんこのまま見捨てて行っても一向に構わない。救う義務もない。
 しかし、おれはあのとき、「ネコ好きならばこの子猫を助けなければならない。」と考えた。そして、近くに動物病院はないのか、どうやって探そうかと考えていた。

 同時に「生きていれば動物病院に連れて行かなければならないな。金はどれくらいかかるのだろうか。動物病院を探さないといけないな。これはかなり面倒なことになる。」とも考えていた。

 しかし、あの子ネコが尻尾を上げたのを見たとき、それまでの考えは吹っ飛んだ。「車に轢かれませんように。」「おれが行くからな。」と。


 これだけは思う。
 おれはお前が生きていたことを覚えているからな。

 (2018.1.30 当時の日記から地名など一部修正して転記。)
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